たまに「排気量の大きいバイクであればある程金額も高い。」と思っている方がいます。新車価格であれば、ほぼ合っているようにも思えますが、中古車になるとこの法則はまったく使えません。例えば新車当時に大流行した大型バイクで、現在も流通量がかなり多い状態であれば相場は自然とお手頃な金額になります。逆に新車当時は安く不人気だったバイクでも、現在になって魅力が見直されて人気になっていれば、「人気なのに数が少ないバイク。」となりますので当然相場は高くなるのです。またホンダ・ＮＳＲ２５０Ｒのように、「現役時代から今までずっと人気があったけど、年数が経つにつれて個体数が減って現在では残っている固体はとんでもない価格になっている。」と言うレアケースもあります。このように中古バイクは排気量関係無く、車種によって相場が上下する市場ですので、もし下取り等を考えているのであれば自分で勝手に下取り金額を予想せず、きちんと下取り金額を聞いてから購入するバイクの予算を決めるとムダな手間が省けます。また良くありがちなのですが、カスタムパーツによる価値の上下も一般の方が考える金額とお店の下取りに影響する金額は違います。「４０万円するマフラーを装備しているんだから、下取りも少なく見ても２０万円くらい上がるだろう。」等と考える方がいると思いますが、アフターパーツによるプラス査定はそこまで大きくなりません。また、車種によっては社外カウル等を装備している事によって逆にマイナス査定になったりします。ノーマルパーツがある上で社外カウルを装備しているのであればプラス査定になる事もありますが、社外カウルだけの場合はマイナスになる事もあるのでご注意下さい。

今年はここ数年にしてはかなり早く暖かくなって来たせいか、バイクの動きが既に活発になりつつあります。当店の通常販売の在庫はいつも通りの動きですが、バックオーダーや修理依頼の数が増えて来ていますので、これから２ヶ月くらいはかなり忙しくなる事が予想されます。今から車検整備が必要な２５１ｃｃ以上のバイクを購入される方と、遠方で陸送を当店に依頼して購入される方は通常よりもお時間を頂く可能性がありますのでご了承下さい。これからの時期は「ゴールデンウイークに間に合わせて下さい！」と言う注文が増えるのですが、今年のゴールデンウイークは１０連休と言う事もあって、多数のライダーがツーリングを企画しているため、かなり急がないと間に合わない場合がございますのでご了承下さい。夏季休暇と年末年始以外で最大の大型連休であるゴールデンウイークですが、今年はヘタな夏冬の連休よりも日数が多いので思いっきりバイクを楽しむチャンスです。ちなみに有給休暇を使わずに１０連休と言うゴールデンウイークは史上初と言う事なので、今年を逃すと次はいつになるか解りません。ぜひ、このチャンスを逃さずに楽しい連休を迎えて頂ければと思います。なお、当店でも簡単なツーリングは企画しておりますが、渋滞や事故を考慮した結果そこまで長距離のツーリングはしないと思います。まだ詳しい事は未定ですが、ツーリングかオフロードコースでの走行会のどちらかになると思いますので、もし参加を希望される方はご連絡を頂ければと思います。現時点ではほぼ何も決まっておりませんので、希望があればぜひ言って頂ければと思います。

たまに県外ナンバーで、テント等をたくさん搭載した旅の途中のバイクを見ます。愛車と一緒に知らない土地を走るのはとても楽しいと思いますが、旅の道具の積み方にはかなり注意が必要です。まず、大半の方が勘違いしていますが、上記画像のようなリアキャリアはそこまで重い荷物は積めません。説明書に書いてある荷重以上の荷物を積んでいると、キャリアを固定しているステーやフレーム自体が折れてしまったりするので、かなり危ないのです。当然ですが走行中にステーやフレームが折れ、荷物が落ちてしまった事によって事故が発生したら、責任は落としたライダーにありますので、絶対に積み過ぎないようにご注意下さい。基本的に耐荷重はキャリアの説明書等に載っていますが、「中古で買ったバイクに最初から装備されていたから説明書が無い。」等と言う場合は、大体３～５ｋｇを目安に積んだ方が良いと思います。しかし、これはあくまで新品にちかい状態のキャリアの話で、サビや腐食等が発生しているキャリアは耐荷重が落ちている可能性が高いので、もっと軽めの積載量にした方が安全と言えると思います。当然ですが車種やキャリアのメーカー、形状によって耐荷重はまったく違って来ますので、きちんとした数字を知りたい方はメーカー等に問い合わせをした方が確実です。ちなみにキャリアの耐荷重以上の旅行用の荷物（大体の場合は超えると思います。）を積むとしたら、リアシートを上手く使うと多少は安全です。リアシートは人間が１人（車検証上では１人は５５ｋｇ。）乗る事を考えていますので、リアシートに上手く固定出来れば５５ｋｇ前後は大丈夫だと思います。バイクで旅行を考えている方は持って行く荷物を準備して、バイクへの搭載方法をきちんと考えてから出発する事をオススメします。

先日ブログでご紹介したカワサキ・ＫＬＥ２５０・アネーロもそうですが、世の中には「何でこのバイクでこの性能？」と思うような車種があります。個人的にカワサキに多い気がするのですが、カワサキ・エリミネーター２５０もそんな１台です。エリミネーター２５０は一見クルーザーっぽいのですが、ドラッグレーサーをコンセプトに開発されたそうです。カワサキ・ＧＰＸ２５０Ｒから流用された水冷式の直列２気筒エンジンを搭載し、４０馬力のパワーを誇るので見た目と違ってかなり速いのです。ちなみにパワーはあるので加速等は速いですが、当然このスタイルですのでコーナー等はそこまで得意ではありません。ブレーキもパワーに比べると充分とは言えないので、乗る時はそれなりに心して乗ると安全だと思います。ちなみにエリミネーター２５０は１９９７年にＶ型２気筒エンジンに変更されており、名前も「エリミネーター２５０Ｖ」になっています。このエンジンの変更によって馬力は３８馬力に落とされ、コンセプトもドラッグレーサーからクルーザーに変更されているため、かなり趣向の違うバイクになりました。ちなみにエリミネーター２５０Ｖは前期型は３８馬力ですが、後期型は３５馬力になっていますのでパワー等に拘る方は購入時に注意した方が良いと思います。エリミネーター２５０はアメリカンなスタイルですので足つきも良く、低速での取り回しも良いので初心者にも優しいバイクと言えます。もちろん初期モデルになると１９８７年と古いバイクですので、古いキャブ車が得意なお店を見付けてから購入すると、維持も楽に出来ると思います。

理由は不明ですが、最近「予算は５０万円以内の大型バイクが欲しい。」と言うお問い合わせが立て続けにありました。確かに「５０万円」と言う値段は区切りも良いですし、ローンを組むにしても現金で購入するにしても比較的手を出しやすい金額とも言えます。もし今の時点で「５０万円以内の大型バイク。」を選ぶのであれば、当店はカワサキ・ＺＺ－Ｒ１１００をオススメします。ＺＺ－Ｒ１１００は伝説的バイクでありながら個体数も多く、現在では５０万円の予算であれば程度もそれなりに良いモノが選べる状態となっています。動力性能に関しては説明する必要もないと思いますが、「現在でも充分過ぎる実力。」と言って良いレベルです。デザインから「高速走行のみを得意とするバイク。」と思われがちですが、意外と低速での取り回しも良かったりしますので街乗りでも不満は無いと思います。ちなみに当店のホームページやブログでご紹介している乗り心地や使い勝手は、当店スタッフ独自の感想です。当然身長や体重、バイク歴や年齢によってバイクの使い勝手や取り回しに関する感想は全然違いますのでご注意下さい。ＺＺ－Ｒ１１００は１９９０年代を代表するレベルに人気バイクだったので、現在でも中古車や中古パーツはかなりの数があり、トラブルが発生した時も比較的容易に対応出来るのも魅力の１つです。もちろん古いバイクですのでそれなりに知識と経験のあるショップの協力は必要ですが、この時代のバイクには現在のバイクには無い、古き良き魅力が満載です。５０万円までの予算で大型バイクを探されている方は、ぜひ候補の１台に入れてみてはいかがでしょうか？