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個人的に自動遠心クラッチが合わないため愛車にしようとした事はありませんが、ホンダ・CT110と言う超人気バイクがあります。1981年に日本国内で販売され、1983年には販売が終了してしまうと言う人気の無さを誇っていたのですが、現在ではエンジン不動でボディがサビだらけのボロボロ状態でも、10万円以上はすると言う異常な相場になっています。中古車相場が急上昇しているせいか、今まで興味が無かった方が何となく欲しくなり、調査不測から不人気仕様を買ってしまうケースも増えているみたいですのでご注意下さい。まず、CT110は「トレッキングバイク」と呼ばれるジャンルに属しており、「自然の中の悪路から市街地までゆったり乗れるバイク。」として製造されています。岩場の多いところや起伏地等でも安心して走行できるようにスキッドプレートを装備し、さらに不整地にある水たまりや浅い水辺等での低速走行に配慮されたアップタイプのマフラーを純正装備する等、色々と考えられて造られているのです。また、CT110はその信頼性と走破性能の高さからか、オーストラリアやニュージーランド、アメリカ等に輸出されていたのですが、この輸出仕様と日本仕様がとんでもない差があるのです。CT110には「副変速機」と言う機能があるのですが、副変速機は基本的に輸出仕様(輸出先の国によっては搭載されなかった国もある。)にしか装備されていなかったのです。副変速機は、ドライブスプロケット部分に設けられたギアでハイとローを切り替えて使うことが出来るモノで、車で言う「トラックとかのスーパーローやエクストラローへの切り替え。」と言えば解りやすいでしょうか?CT110は4速なのでこの副変速機を使うと8速になり、急勾配や岩の転がる悪路を登ったりする場合等の低速でトルクが必要なときに副変速機を使用する事になります。つまり、CT110は日本仕様と輸出仕様では悪路走破性能に雲泥の差があるので、基本的に日本仕様の相場は安いのです。この事実を知らずにCT110を探し、「何か程度良いのに結構安いな?ラッキー!」くらいの気持ちで日本仕様を買ってしまい、後から後悔すると言う方は結構多いみたいですので、CT110をお探しの方はご注意下さい。

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