最近当店の近くで、凍結した路面が原因のバイクの転倒事故が多発しております。経験のある方ならご存知でしょうが、凍結した路面に乗ってしまったらもうどうにもなりません。「あ！」と思うヒマも無く、気が付いたら転倒しています。幸いな事にまだ死亡事故は発生していないようですが、転倒した拍子に対向車線に入ってしまったら死亡する可能性もあります。昼間は大丈夫でも朝や夜になると凍結する箇所もありますし、同じ昼間でも日当たりが悪い箇所は一日中凍結している場合もありますので、走行する際は常に道路の状況をご確認下さい。また、自動車が通った後に出来る轍を走行している時は、轍から絶対に出ないように注意が必要です。轍を走行している時は大体みなさんゆっくり走るので、もし転倒しても軽症で済む場合が多いですが、なるべくなら凍結した場所自体を避けた方がより安全です。ちなみに地味に大変なのが転倒した後のバイクの引き起こしです。路面が凍結しているため足に力を入れる事が非常に困難で、場合によっては３人がかりでも引き起こしが難しい場合もあります。凍結している可能性があるエリアへツーリングをされる場合は、滑り止めのようなモノを携帯していた方がいざと言う時に安心だと思います。何よりも大切なのは「凍結した路面を甘く考えない事。」です。「多少の凍結くらい何とかなるだろう。」や「凍結した路面でも走れるって聞いた事がある。」等の勘違いが１番危険です。プロライダーだろうと誰だろうと、凍結した路面をスパイクタイヤやチェーンを装備したタイヤ以外で走る事は無理です。本日もたくさんのバイクとすれ違いましたが、年始早々愛車と自身を危険に晒すようなツーリングスケジュールを組まない事をオススメします。峠等の凍結したエリアに行く場合は、気温が高い時間帯に帰れるようにしましょう。