最近バイクの仕入れに行くと、必ずと言って良い程にカワサキ・ＮｉｎｊａＨ２の売り物を見ます。新車時は約３００万円でしたが、今では２０１５年モデルの走行距離が５０００ｋｍ程度の固体でも２５０万円程度で販売されています。値落ちはそこまで激しくないように感じますが、問題は販売されている台数です。大人気っぽかったのに、中古としての流通量が結構多い気がするのです。「スーパーチャージャーを搭載した究極のバイク！」と言われ、誰もが「すげぇ！」と思うスーパーバイクである事には間違いないと思いますが、いざ購入してみると手に余る方が多かったのではないかと予想しています。私の周りでも数人購入しましたが、約半分の方が売却を希望されています。そのうちの１人は私と同じバイク業者なのですが、業者のクセに「このバイクは色々ヤバい。」と愚痴っています。パワーが扱いきれないし、売ろとしてもなかなか欲しがる方がいないので、売る事も出来ないそうです。確かにカワサキ車のファンの方は、本当に欲しいと思ったバイクならいくら高価でも買うのですが、人数的には全バイクメーカー中最下位クラスの人数だと思います。そう言うお客様方なので、ＮｉｎｊａＨ２が欲しいカワサキファンの方はとっくに購入してしまっているのではないかと予想されます。もちろん「予算が届くまでもうちょっと待とう。」と言う方もいるでしょうから、売れないと言う事は無いでしょうが売りたい側の希望金額に届くかは難しい気がします。ちなみにスーパーチャージャー作動回転数になると、すぐに前輪が離陸しようとするので雑なアクセルワークは本当に死と隣り合わせだそうです。購入を考えている方は金銭的にもライディングテクニック的にも覚悟を決めてご検討された方が良いと思います。